オリジナルにこだわる
笑屋株式会社 代表取締役 / 真田幸次
世の中は早いスピードで変化し、人が何に価値を感じるかの指標も絶えず変化しています。そんな中で起業家に求められることは、間違いなく変化に対する新しい価値の創造です。時代の変化・テクノロジーの発達を見据えて、自分の資源を分析し得意なフィールドで勝負をする。これが起業家だと思っています。 また、自分の人生設計という観点で考えてもオリジナルな事業で起業することは遣りがいがあることだと思います。人生の大半を占める仕事の時間が面白くてエキサイティングな方が良いに決まってますよね。世の中にないものを広げるって、最初は誰も試してくれないし、変人扱いもされるし大変なんですけど、徐々に世の中に広がっていく楽しさや常に難題に囲まれて自己成長できる喜びは一度体験したらやみつきになりますよ。(笑)
同窓会という珍しい分野なこともあり、色々な角度から注目してもらえています。直近ではMITOEという30歳の大同窓会イベントが日経トレンディ2015年ヒット予測で11位にランクインしました。同窓会と言ってもビジネス領域はSNS・広告・イベント・地域活性など幅広く展開しており、今後もたくさんのネタを仕込んでおります。 同窓会代行事業については、最終的には文化になっていくと思っています。今、結婚式やお葬式を業者に頼まない人がいないのと同じように、同窓会も業者に頼むのが一般的になると思っています。業者がいれば、手間も無くリスクも無く開催することができますし、SNSがあれば一回の打ち上げ花火で終わらず、コミュニティを永続させることができます。同窓会は笑屋に頼めば簡単だし、楽しいし、スポンサーがついて安くなるよといった文化形成を引き続き行って参ります。
性格としては、もともと人と同じことをやるのが嫌いなタイプでした。また、小さいころから子供なりにも自分で何かを考えて生み出して人に喜んでもらうことには興味があったように思います。学生時代はホントに一般的な学生という感じで、学校に行っていた時期もあれば、サークル・バイト・ボランティアなどに打ち込んでいた時期もありました。そんな中で大学3年の時に「起業」という選択肢があることをはじめて知り、のめり込んでいきました。私の性格に合っていたのかもしれません。
在学中に、通過しただけの国も含めて全部で40カ国ぐらいバックパックでまわっていました。行きの航空券のことしか考えない貧乏旅行で、旅行というより放浪に近かった感じです。就職活動が終わってからは、東ヨーロッパを中心に半年ぐらいフラフラしていましたが、トルコにいた時にお金が無一文になってしまい、予定していた日に帰れなくなってしまいました笑。 その時は、パン屋をやっている人のところに1ヶ月住み込みで仕事の手伝いをして奇跡的に航空券代を貸してもらうことができましたが、結局卒業式も出られませんでしたし、実際に就職する2日前に帰国することになりました。
当時、起業するに当たっての資源(知識・スキル・経験・お金・人材・情報など)を全く持っていなかったので、起業を前提に新卒から3年間は準備に充てようと決めていました。3年という期間については、就職活動中にたまたまキャリアプランを考える機会があり「25歳までに起業する」と決めたことがキッカケになりました。25という年齢はロジカルに決めたことではないですが、結果的にはちょうど良い期間だったと思っています。従って就職活動は25歳で起業するのに役立ちそうな企業に絞りました。