まずは行動しよう!考えるのはそれからだ
株式会社ストロー代表取締役CEO/酒井悠生
大学での活動はあまりしていないのですが、学外でたくさん活動していました。中でもスキーのインストラクターは2年ほど続けていました。その他にインターンやアルバイトなども色々としていましたね。インターン先はベンチャー企業のイベント会社、スタートアップ、業種の違うベンチャーと、とあるJリーグチーム、合わせて4つの企業でした。その他アルバイトを2つしていて、興味があることにはどんどんチャレンジするように心がけていましたね。
仕事における学生と社会人の力の差を埋める意味で、有意義なものになりました。学生のうちに、職場で社会人が仕事をしているのを見ながら一緒に仕事ができるというのは、とてもいい経験になったと思います。起業する、しないに関わらず、学生がインターンをするのはとても良いことだと思いますね。学生の皆さんは、やりたいと思ったことをやってみるといいと思います。特に、楽しいと思うことをしていると、大変な事があっても自分の為になります。苦しくてやりたくないことは意外と身についていません。
実は、起業と留学と就職の3つの選択肢があったんです。就職活動もしていましたが、自分にやりたいことがあるのに説明会に行く時間がもったいなくて、すぐに選択肢から消えました。そうなると、留学か起業かの選択肢が残ります。留学について考え始めたのは、大学3年生の時のアメリカでの経験が大きいですね。いつものようにセミナーに参加した時に、アメリカのスポーツビジネスの情報を日本のスポーツ系企業や組織にコンサルティングする事業をしている社長さんと出会ったんです。その社長さんに「アメリカに来てみないか」と誘われたので、ツアーで1週間ほどアメリカに行きました。その時に全米オープンを見たのですが、日本とは全く空気感が違う。お祭りみたいな雰囲気で、それまで日本でしか住んだことがなかった僕は圧倒されました。自分の視野を広げるという意味で、留学はいい選択肢だと思いましたね。
留学しようかと思った時に、先ほどお話したアメリカのコンサルティング会社の社長さんに相談したんです。そのときに、「いまの君は、留学して勉強するのが目的だよね。だけど勉強するのが目的になっちゃダメだよ。何かを実現するために勉強するはずだ。君は何を実現したいんだ?留学そのものが目的になっているようでは意味が無いよ」と言われたんです。そのときはあまり納得できませんでしたが、社長さんに言われたことをきっかけに自分自身について考え始めました。ちょうどそのタイミングで起業スクールのウィルフに通い始めたこともあり、皆が楽しめるような場を作りたいという思いがあるのにやらないのはおかしい。「まずはやってみないとわからないな」と思い始めるようになりました。初めは社長さんに言われたことに対して半信半疑でしたが、視野が狭いというだけでアメリカに行ってもあまり身にならないかもしれないなと思い、「とりあえず起業をしてみよう」と思いました。
ウィルフは、大学のように講義形式ではなくて実践形式のクラスでした。実際に事業を考えて、ターゲットを誰にするのかを一から自分たちで考え、やるべき事を積み上げていく経験をしました。この実践型のケースを4回繰り返します。何度か繰り返すうちに確信が生まれるんです。間違えたところでも、繰り返し挑戦すると良い物ができます。勉強もスポーツも同じだと思いますが、起業も一緒だと思います。また、ウィルフはディスカッション形式だったのが良かったと思います。これまで人と意見を言い合う機会はあまりなかったので、ディスカッションありきのウィルフの授業はとても為になりました。ウィルフに行ってなかったら起業してなかったですね。