仕組みを作る、経営者アタマ
日本建築検査研究所 / 岩山 健一
そんな訳無いでしょう(笑)つらい時期っていうのは、どんな経営者にも必ずあります。 確かに業界からの圧力やプレッシャーはそれほどひどくありませんでした。事業立上時は、それよりも新規顧客開拓や資金繰りの方が大変でした。お客様となる 方は、今までの業界関係者とは全く別の個人消費者になりますから、まさしく新規顧客開拓となったわけです。当初は、仕事が思うように進まず、資金繰りにも 苦労しました。
経営者の仕事は、仕組みを考えることです。それだけにとどまらず、その仕組みがどういう風にお金を生み出すか。 どういう人がその仕組みを認めてくれるか。そういうことを考えなければいけません。悪いところに目を向けて改善策を打つのも仕事のひとつです。たとえば、 建設業界って、1つの仕事が大きくて、単価 が高いんですよね。そうすると、今日はポケットの中に小銭すら入っていないのに、明日になれば何百万何千万というお金が手に入る。それって不安定ですよ ね。1人から300万円頂くよりも、300人から1万円ずつ頂くほうが安定します、企業としては。今のビジネスモデルでは単価はなるべく低く設定していま す。
そうですね。やっぱり当時には無かったビジネスモデルでしたから。業界そのものが無かったというのは、チャンスでもありましたが、そのぶん大変でした。しかし、大変だけど、この仕組みはみんなに知ってもらう必要がある。そう思って今までやってきました。