考えは休みに似たり
ブレークスルーパートナーズ株式会社 / 赤羽雄二
意思決定には時間をかけず、また全ての作業を早くやることを意識しています。悩まない、迷わない。できるだけ瞬時に考える。課題把握も0秒、答えを出すのも0秒。時間をかけて考えることを、そもそも良いと思っていません。ミーティングも短いですし、どんどん決めていくので、何倍も生産性があります。
特にありません。即決するといっても、全て仮説ベースです。検証して、実行して、また修正するといった、その一回一回のサイクルを短くしているだけです。サイクルを飛ばしたり、暴走したりすることはありません。「考えは休みに似たり」という言葉通り、考えてばかりでは実質的にはなにも解決しません。瞬発力を上げ、サイクルを早く回すほうが、圧倒的に効果的ですし、時間を取りません。
ニュートンもアルキメデスも、重要な発見・発明をしたのは一瞬ではなかったでしょうか。常日頃、色々思考を巡らせていたはずですが、閃くのは一瞬です。発明なり、発想なりは、逡巡すればいいわけではなく、瞬時の閃きが大切だと考えています。
お勧めは、メモ書きです。メモ書きといっても特別なやり方をお勧めしています。A4の紙を横置きにし、疑問・気づき・発見・意思等を1枚1分以内に書きます。それを1日10枚ずつ書いていきます。これをやることで、驚くほど思考が整理され、悩みが減り、頭脳明晰となり、新しいアイデアが生まれるようになります。ぜひ試してください。
マッキンゼーでも20個くらいのプロジェクトを一人で回すことをしていたので、実践の中で、どうやったら人が動いてくれるのかということが身についたというのはあります。
具体的には、構成メンバーのモチベーションとスキルアップを常に考えています。そのために、ビジョンを明確に打ち出し、役割を具体的にします。お互いのコミュニケーションを徹底的にやっていただきます。そのために
・ミーティング、メーリングリストなど、あらゆる手段を用いる
・ みんなの手柄をどんどん共有する ・ 失敗事例も共有する
・ イベント、発表、ランキングを行い、競争心を刺激する
などを行っていきます。
個別で見ると、当たり前のことばかりなのですが、大切なのは、それを徹底的にやり抜くことです。さらに、きめ細やかに、かつ大胆に行う。簡単なようでして、十分出来る人は、ほとんどいません。だいたい中途半端に終わってしまいます。なので、徹底的に、かつ首尾一貫にやれば、誰よりも人を動かせるようになると思います。
私は、いわゆる起業家ではありません。起業する人を支援する立場です。その点で、起業家を支援する魅力という視点で語るならば、ポテンシャルのあるやる気の高い若い人たちと、ディスカッションをして、わくわくする事業をつくって、それで全力疾走するのが、エキサイティングだと感じています。
また何度も言っていますが、「日本発の世界的ベンチャーをひとつでも多く生みだすことが、日本を変える最短かつ最も効果的な方法のひとつ」だと思っています。だから、より多くの人にベンチャーをやってほしいし、支援もしてほしいです。大企業っていうのは、保守的であって、なにかを変える動きはしにくいですからね。
大企業への就職自体が悪いわけではありません。力がない人、やる気がない人がベンチャーを始めても、うまくいきません。
ただ全員に共通して伝えたいのは、毎日「急激に」成長してほしいです。明日はもっと成長しているか、成長カーブにのっているか、そこをぜひ追求していただければと思います。昨日の自分より成長できているかをなにより大切にし、日々確認していただければ確実に成長します。身の保全や保身に走ることは決して本当の意味の保全にはつながりません。
成長しないで生きていけるほど、日本は平和ではありません。
迷ったときは、ぜひチャレンジしてください。
また、英語は、これまで以上に必須なものなので、最低限身につけておきましょう。さらに、FacebookやTwitterを始めとするソーシャルメディアを駆使する能力も必須です。
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