経営者は最高に贅沢な人間修行
株式会社イマジンプラス 代表取締役社長 / 笹川祐子
一般の学生と同じように、アルバイトをしたりサークル活動をしたり、海外旅行に行ったりしていました。ただ、そんな中で他の学生と少し違ったこともしていました。それは積極的に大人の話を聞きに行くこと、縦の繫がりを大切にしたことです。
皆さんはアルバイトや大学では同世代の方や歳の近い先輩と友達になりますよね。ですが私の場合は、横の繫がりだけでなく縦の繫がりを大事にしていて、例えばアルバイト先であれば、同世代の方だけでなく、経営者である社長に積極的に話かけていました。「社長って毎日何をしているんだろう?どのようにして成功したんだろう?」と不思議なことだらけでしたし、成功者の人生そのものにとても興味があったからです。
大学についても同じです。友達とばかり遊ぶのではなく、教授の研究室へお話を聞きに行ったりしていました。こうやって積極的に社長や教授の所へ出向いていると、相手の方も私のことを気に入ってくれて、お偉いさんが集まるような交流会に誘ってくださったりするんです。私はそのような交流会にお誘い頂いた際は必ず顔を出すようにし、医者や建築家、事業家や社長たちと出会い、会話し、交流の輪を広げていきました。私が学生だったということもあり、皆さんもとても可愛がってくれるんですね(笑)これはチャンスだと思い、気になることをたくさん質問し、勉強させていただきました。こういった人生経験豊富な大人たちとの会話を通して、成功の秘訣や成功する人の共通点に気付くことができたのかもしれません。
まず「前向きな思考」ですね。多くの成功者は、物事をポジティブに捉えています。そうでないと困難な問題に直面したときに方向を見失い、立ち止まってしまうんです。何があっても前へ前へと突き進んでいく姿勢、積極的な思考が大切です。
それから成功者は皆、「良い習慣」を持っています。皆時間がないにも関わらず、早起きして読書したり、散歩したりと、毎日習慣的に何かをしているんです。皆さん運がいいのも、それを引き寄せるような行動をとっているからなんですね。学生の頃にその共通点に気付くことができたので、「若い頃から社長を見習って、良い習慣を作ったら、私も成功出来るんじゃないか。」と思い、実践するようにしました。それ以来、私も良い習慣を積み上げていこうと心がけています。
最後に「誠実に真面目に生きること」です。成功者の多くは、目先の利益に捕らわれず、世の中のお役に立てるよう、ひたむきに生きているんです。私自身もこれをモットーに、日々精進しています。
特別なことはしていませんでしたが、とにかく本をたくさん読んでいました。主に、哲学書や自己啓発本ですね。読書は私の中でとても大切な習慣の一つなんです。子供の頃から「人生とは?」「運命とは?」といった正解のないテーマ、人生の永遠のテーマについて思考を巡らせることが大好きでした。「幸せな生き方は?」とか「成功する生き方は?」といったことは今も常に自問自答しています。