「自走型の人間であれ」
株式会社ボーダレス・ジャパン/鈴木 雅剛
魅力は「ビジョンに対して日々近づいている感じを得られることと、近づく度により具体的なビジョンを描けること」ですね。そして、ビジョンを描いて進んでいく中で出会う仲間、その仲間とともに前進していけることも大きな魅力です。私達の場合はソーシャルビジネスなので、”困っている人々”が笑顔になった状況を目の当たりにすると、さらに嬉しくなります。「困難」と思うことはありませんが、課題はたくさんあります。ビジョンを一秒でも速くに実現するため、既に300人近くいるスタッフ全体をいかにまとめるか、どのように採用し育てるか、などなど。事業は”人”次第。その”人”が一番難しい(笑)だからこそ面白いんですけどね。
ボーダレス・ジャパンも過去に3度ほど潰れかけたことがあります。そんな時に重要になるのはやはりビジョン、志ですね。大きな夢があって、成し遂げたいものがあると、目の前の問題なんて大したことじゃなくなるんです。その時はてんやわんやですが(笑)志に向け「早く前に進みたい」とがむしゃらに走って行くうちに、乗り越えていくものだと思います。
田口も私も一度就職しています。当時ソーシャルビジネスをやっている会社があれば、そこへ行っていたかもしれませんが、当時は資金調達と経験を積むために就職という道を選びました。しかし、今振り返ると、もし最初から資金があればその”経験”はいらなかったのではないかと思っています。もちろん、前職での経験が今に生きている部分も大いにありますが、その経験がなかったら、今の状況に辿りつけなかったか?と問われると、そんなことは全くないと思います。むしろ「2年速く先を進んでいたかもしれない」とも思います。なので、本気でビジョンと覚悟を持ち、突き進んでいくならば、学生起業も良いと思います。「本気で成し遂げたい志を持っているかどうか」が鍵だと思います。志なければ圧倒的な努力はできない。壁を乗り越えられない。志のない人は間違いなく起業しない方が良い。 よく「実力がないのに起業は危ない」と言われますが、そのとおりです。だだし、志を成し遂げる”覚悟”を持った人には関係のない話です。志ある人は、圧倒的な努力をする。圧倒的なスピードで物事を推し進めます。誰しも常に失敗はつきものですが、スピードが速い分、失敗の量が非常に多く、その修正量も半端ない。その過程で圧倒的に成長すると共に、必ず成功のポイントを見出します。本物の起業家というのはそういう人だと思います。そんな人は、この記事を読む時点で既に起業をしているかもしれませんね(笑)