何があっても曲げない信念を持っているか
株式会社ウエディングパーク / 代表取締役社長 日紫喜誠吾
「信念」を持って、ぶれずに愚直に進む精神・スタンスです。そして、それを周りの仲間が見ても一貫性があると信頼してもらえることです。1人でできることには限界があるので、仲間を集めて、仲間を信じて「組織」としてできることを成し遂げていくことが大事です。
京セラ創業者の稲森さんが、「仕事の成果=考え方×熱意×能力(スキル)」という掛け算で、仕事の成果は最大化するというのを言われています。私はその考え方にとても共感していて、そのなかで、スキルは最後で熱意とか考え方の方が、より大事だと考えています。社員にもこれを伝えています。
社長業もスキルでの差よりも、特に考え方が大きくビジネスの成功に寄与するのではないかと考えています。ウエディングパークを経営するうえでの考え方、先ほどお伝えした「信念」をしっかり持っているので、一心不乱に頑張れて今につながっているんだと思います。
ただ、自分の得意領域が明確にあるというのは、 社長業をやっていくうえでとても大事です。私の場合は「営業力」を自分の強みだと考えられる成功体験があったことが、その信念を曲げずに突き進める要因でもありました。会社が継続していくためには最終的に当然利益を出すことが重要です。
過去を振り返ってみても、事業を未来志向で進めていくためにも、いざとなれば自分の営業力で利益を出せるという自信が必要だったと思います。
当然、エンジニア出身の社長さんもいらっしゃいますし、必ずしも「営業力」である必要はありません。
いい質問をすること=ヒアリングですね。1社目のキーエンスで『付加価値を出すことが大事』だということを叩き込まれました。営業の場合、お客様の潜在的なニーズやインサイトをどれだけ聞き出して、その状態に対して価値のある製品をしっかり提案していくことが、付加価値になります。聞けば単純なのですが、実際にこれをやろうと思うとかなり難しい。そういう意味では、いい営業はお客様が本当に悩んでいるところを聞くだけのいい質問をしますし、信頼をいただく人間的な魅力もあるでしょうし、あとは相手の立場に立っているという状態も含めて、「ヒアリング」ができる力はとても大事なことです。
ただ、コツを掴むまでは、数をこなさないとダメです。口で言うのは簡単なのですが、やはり「知っている」と「できる」は違うので、そこは繰り返しトレーニングを通じて、しっかり徹底するということが、すごく大きな経験になります。
ぜひ世のため人のために活躍できる大人になってください。長い目で使命感を持ってやれるようなテーマをしっかり掲げて、信念を20年、30年経ってもぶれない、確固たるものにしていかれると、信頼がつくられ社会も仲間もついてきてくれる。ぜひ「考え方」を大事にしてください。
やはり始めることよりも続けることの方が難しいものです。続けられるだけの考え方や信念が大事だと社長を20年やってより一層感じています。私が今も現役で新規事業の「mieruupark」の最前線で、やりがいを持って取り組めているのは、根本の使命感や考え方が変わっていないからこそです。
また、企業を成功に導く「組織」を作っていくうえでは、苦しいときに団結できるようなカルチャーづくりを大事に、頑張ってください。