MOTAが仕掛ける中古車業界のフェア・トレード革命
株式会社MOTA / 代表取締役社長 佐藤大輔
そうですね、「顧客や企業の声、これを直接聞くことは本当に大事です」これは、皆さん言いますよね。でも、ただ漠然と話を聞くだけじゃ、本質的な課題やニーズは見えてこない。そこで大事なのが、「仮説」なんです。「こういうのあったらどうですか?」って、具体的な仮説を持って、ヒアリングをする。これが重要なんです。MOTAの入札システムを思いついた時もそうでした。「ユーザーは、多くの選択肢を与えられても、実は選ぶことに苦痛を感じているんじゃないか?」「だったら、あえて選択肢を絞り込んだ方が、ユーザーにとってメリットがあるんじゃないか?」そんな仮説があったからこそ、あのビジネスモデルが生まれたんです。仮説を持って、顧客や企業のリアルな声を聞く。これが、「気づき」を得るための秘訣だと私は思います。
そうですね… やはり、「一歩踏み出す勇気」、これに尽きると思います。最初の起業、M&A、2度目の創業、そしてMOTAでのターンアラウンドと、その後の急成長の実現。どれも、私にとっては大きな挑戦でした。そして、それぞれの局面で、「一歩踏み出す勇気」が試されたと思います。私の場合、自分のアイデアが好きで、それを実現したいという強い思いが、原動力になっています。でも、そのモチベーションの源泉って、人それぞれだと思うんです。「誰かのために」という使命感が強い人もいれば、「現状に対する憤りが源泉」という人もいるでしょう。大切なのは、自分自身のモチベーションの源泉を理解し、それをエネルギーに変えていくこと。それができれば、きっと、どんな困難も乗り越えていけるはずです。
はい。もし、あなたが本気で起業家を目指すなら、まずは「起業家の近くで働くこと」をお勧めします。なぜなら、起業家に求められるスキルやマインドセットって、大企業の経営者や管理職とは全く異なるからです。0から1を生み出す力と、1を10に、そして10を100に成長させる力は、全くの別物なんです。私自身、どちらの環境も経験してきたからこそ、その違いを痛感しています。まずは、自分がどんな環境で戦っていくべきなのかを知ることが大切です。そして、起業家に必要なマインドセット、それは「挑戦し続けること」。現状維持では意味がないんです。より良い未来を創るために、常に挑戦し続ける。そういう気概を持って、ぜひ、自分の道を切り拓いていってほしいですね。起業家精神とは、何かを変えようとする気持ちですから。