人生にリハーサルはない
株式会社ネクストプレナーズ / 横井 朋幸
UKロックが好きで高校時代はずっとバンド活動をしていました。卒業後に本場のロックに触れようと単身、イギリスに行きました。その時の経験が人生の大きな転機になりました。当時はお金もなく、放浪同然の生活をしていました。そこで偶然、飲食店を経営しているロン・ザールさんに出会い、住み込みで働かせていただいたのが起業を志すきっかけでした。ロンさんに憧れ、将来は起業家になりたいと思うようになりました。会社を興すには簿記と会計の勉強をした方が良いとアドバイスを受けたので、帰国後は簿記の資格を取得しました。その後には経営全般のことを学ぶために大学に3年次編入しました。入学後は、ビジネス系のサークルに入ろうと思いましたが、そういった団体が存在していなかったので入学して3日目にサークルを自ら立ち上げました。最初は私一人でしたが、そこから一人、また一人と仲間が増えていきました。活動内容は起業家との交流会をしたり、アポイントを取ってインタビューをしたりと起業家と接する活動です。翌年、大学4年次に広告出版会社を興しました。創業直後から大手の企業とも一緒に仕事をすることができ、その経験は現在にも活かされています。
「若気の至り」という言葉があるように、リスクをとって行動することではないのでしょうか。何を持って「至る」というかは人それぞれだと思いますが、若い間に出来なかったことは、年を取ってからでは絶対に出来ないと思います。私が18歳の時にイギリスに行った時は帰りの航空券が6カ月後であったにも関わらず、10万円しか持っていませんでした。今考えると恐ろしい話ですが、それくらいやりたい事に向かって貪欲な姿勢を持って行動できることは、若さの特権だと思います。
例えば恋人に「これ買って欲しい。」と言われたら彼女を喜ばすために、必死になってアルバイトをしますよね。そのコミットをビジネスに向ければ良いんです。本当にやりたいことならば、他の人から見たら苦労と思えることも、自分には苦労とは思わないはずです。
全てが自己責任であることだと思います。起こり得る全てが自分の責任ということは、原因は自分にあります。つまり自分が変われば結果も変わります。失敗には必ず原因があるので、その原因を改善すれば成功に導かれるはずです。そういった自分次第で自分の人生が決められるのが最大の魅力だと思います。
また起業家は仕事をするためにお金を稼ぎます。お金のために仕事をするのではなく、仕事をするためにお金を稼ぐことが出来るのも起業の魅力だと思います。