視点を変える、明日を変える
あなたと世界の明日を変える
株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン / 干場弓子
私は、男女平等のところで働き続けたいという思いで就活していました。私の時代は、男女雇用機会均等法もなかったから、よっぽどの専門職でない限り、短大扱いだったんです。それで、比較的男女平等だったのが、公務員か出版でした。公務員も教師も受けたけど、第一志望が出版だったので行きました。
うちの会長に、「出版社を作るからやってみない?」と言われたのが、きっかけです。なので、私が全て一から立ち上げた訳ではないんです。でも、一人でやっていたし、最初は何もなかったので、商品も一から作りました。
私の最初の原動力は責任感ですね。やってくれと頼まれたので、やっていました。会社がある程度大きくなってきたら、今度はスタッフの生活がかかってきます。それに対する責任感はありました。その次の段階で社会貢献という原動力が出てきました。私にとっての社会貢献は雇用を生み出すことだと思っています。
何か自分に得られるものがあると思うから、本を買いますよね。たとえば、その本の内容を1つでも実行して人生観が変わってくれれば、元手はすぐ取れます。本はとても安いけれど大きなリターンが望める投資です。
これは、言ってしまえば、読者が生み出す付加価値生産能力を高めていることになるんです。
これも、1つの社会貢献だと思いませんか? それが、今の私の原動力です。
物わかりは良いし、優しいし、素直だと思います。ただ、教養が足りない! 一方で、ITのおかげか学生のうちから起業する人が増えているのはすごいことです。
アイディアは異質なもの同士の意外な組み合わせで決まる。これは、ノーベル賞を取った人も言っているくらい、アイディアの作り方の基本です。だから、材料は多くて深いほうが良いのに、教養があまりにも少ない。
昔はインターネットがなかったので、知識だけでお金になりました。しかし、今は知識があるのは当たり前として知恵が求められる時代です。その知恵を生み出す材料である知識がないとクリエイティブになんてなれないですよ。
なので、なんでも興味を持つことが大切だと思います。
日本が厳しい状況にあるのは、みなさんご存知だと思います。その中で希望を持てるのが、若い人の小さな起業から新しい産業が生まれてきていることだと思うんですね。大企業に就職して安泰というモデルが崩れています。若い人たちが新しい雇用を生み出している、そのエネルギーが日本を救うと思います。頑張ってください。