こっそり学ぶ、学び舎ガイド
有限会社Raushia / 星野 就一
マイクレドを作って、自分がブレないよう方向性を保つようにしています。
特に重視しているのは、「事業で社会に貢献する」ということです。今までたくさんの失敗や困難がありましたが、それでも今こうして事業を興し成り立たせていられるのは、社会が自分に対してチャンスをくれたからだと思います。双子が生まれ、育児を通じて問題意識を持ったから、今のビジネスをすることができている。これは社会が生かしてくれているのだと思うんです。
ですから、「事業で社会に貢献する」が一番のクレドです。
いくつかあるのですが、特に意識しているのが「100-1=0」です。
たった一つのミスやクレームでその仕事が全て台無しになることがあります。いくら頑張って働いても、詰めが甘かったために台無しになることがあるんです。
ですから、最後の最後まで、喜ばれるための追求をしたいと思っています。また私は、「100-0=1000」だとも思っています。最後の最後まで仕事を全うにしていれば、その仕事を10倍にすることも可能だと思います。
見方としては2つあると思います。自分が予想する未来と自分がどうしたいかと描く未来です。
前者の考え方で経済的な部分を考えると、現状維持か下降傾向になるのではないでしょうか。やはり人口が減少して総数が減っていけば、おのずと力は弱まってしまうと思います。しかし、その中でサービスや商品は洗練されていくと思います。
社会に認められないサービスは無くなり、良質の商品やサービスだけが生き残るのです。そのためにも「社会のために、お客さまのために」という視点が、経営には大事だと思いますし、そのことを念頭に置いてこれからもビジネスを展開してきたいと思います。
何でもできるより、自分しかできないことを見つけて下さい。
学生さんは頭が良いです。自分なら何でもできるという感覚から、自分が何をしたいのかがボケてしまうことがあります。
逆に自分はこれだけで生きていこうと決めている人の方が起業は上手く行きやすいです。
もし、起業を志す学生さんが読んでくれているとしたら、「これは自分にしかできないんだ!」と思えるようなことを探して、挑戦して欲しいと思います。
星野さんは双子の息子さんを持ちながらビジネスを営むという、今までの起業家の方々とは一色違った方でした。
育児が完全にライフスタイルの中に入り込んでいました。 ただ、子孫を残すって本当に大事と思っているオテキにとっては、とても良いお話を聞けたと思います。
このインタビューが7ヶ月間に渡るインターンで本当に最後ということで、本当に良いお話を聞かせて頂くことができました。
2010年7月30日 担当:大手