今に感謝し、自分のルーツ(過去)を見つめれば、おのずとオリジナルな未来の道が見えてくる。
こども未来プロデューサー / 小笠原舞
【Twitterアカウント:@maiogasawara】
保育士をしながら、任意団体オトナノセナカの共同代表を務め、さらに、保育士の専門性 をもっと社会に役立てるために、「こども未来プロデューサー」という新しい仕事をつくろうと活動をしている。具体的には、「すべての家族に平等な子育て支援を」をコンセプトに、子育ての現場と社会を結ぶ役割を果たす「child futur center」をつくり、企業人を巻き込みセッションをしたり、 新しい子育て支援の形として「asobi基地」を立ち上げるなど、新しい挑戦をしている。 今後のasobi基地の発展のために、多くの人をプロジェクトに巻き込もうと、 現在、ready for?にて<大人も子どもも平等でいられる場「asobi基地」>クラウドファンディングを実施している。
asobi基地リンク http://www.facebook.com/asobikichi
「子どもを持つ全国の親にフェアに情報提供をする」というコンセプトの下、今は「Child Future Center 」の立ち上げに動いています。その中で既にプロジェクトとして抱えている「Child Future Session」と「asobi基地」の2つのことに取り組んでいますね。
asobi基地は子どもが本来持つ力を引き出すために整えられた環境、場を提供することを目的としています。その場というのは、誰でも気軽に育児の相談ができ、子どもだけでなく大人も安心できて、いつでも本音で話し合えるコミュニティとして、日常の延長にあり、気軽に立ち寄れる場です。今後は民間の子育て支援企画として世に発信していくことで、まずは東京に、そして全国に展開していきたいと思っています。
Child Future Sessionは様々な環境にいる大人たちが、どんな職業・立場だとしても、常に子どもとの接点を持ちつつ、自分たちのサービスが子どもの未来や彼らが生きる社会をつくっていると知ることと、「子ども目線で世の中を見る」きっかけ作りの場として考えています。
子どもには何も要求していません。彼らは生まれた時、白紙の状態なので周りの環境の中で自分の思うものを自分で選び、興味を持ち、成長していきます。むしろ私のアプローチしたいところは、社会で当たり前になっている価値観に本当にそうか疑問を投じたり、社会をつくっている大人たちの考え方にアプローチし、子どもたちが育つ環境をどう整えるかということにアプローチしています。
大学では福祉関係について勉強し、座学だけではなく多くのボランティアを通して、様々な子どもたちと関わってきました。その後はベンチャー企業に就職をしたのですが、やはり「子ども」についての興味が非常に強かったため、土日に子どもに関わるボランティアをするという生活を送っていました。それから2〜3年程経ち、大学時に独学で保育士免許を取得していたこともあって、子ども関係の仕事の方に本格的に携わることを決意しました。
「大人から子どもへの影響の大きさと”保育”という社会的価値の大きさ」を感じたことが一番の要因ですね。会社を辞めて保育園で働き始めたのですが、そこでの園児たちが自分の家の車の種類や、何階に住んでいるかの自慢話を聞いて、純粋にショックを受けました。と同時に、家族の会話や考え方、在り方が子どもの価値観にダイレクトに影響するということに気付きました。そこで大人達はこういった事実に気付いているのかという疑問が段々と浮かんできたんですね。また、親の価値観が子どもの世界にこんなにも影響しているのに、それを知らせようとする人がいないと感じるようになったんです。