草食系企業
株式会社ナイル / 土江 雄飛
自らを「草食系企業」と称される、株式会社ナイルの土江社長。
web制作会社としてSEO対策にも100%精通した知る人ぞ知る優良企業様です。
「基本的にはPRも営業も一切しない」というナイルさんはいったいどうやって生計を立てているのでしょうか・・・?
注目度No.1!土江社長にお伺いしてきました!
本当に普通の学生でサークルにも入っていませんでした。学校にもそれほど行かずにアルバイトばかりしていましたね。4年間で30件ほどのアルバイトを経験しました。1つのところにじっとしているのが嫌だったんですね。やるなら色々違う仕事をしないと面白くないなと思っていて、草むしりや選挙応援まで色々やりましたよ。そして4年生になっても就職活動などを全くせずに卒業してフリーターになってしまいました。
4年生の段階で単位が40ほど残っていたので留年してしまうと思っていました。そんな状態で就職活動をして内定を頂いたとしてもその企業に迷惑がかかるので就職活動をしなかったんですよ。何社かの企業説明会に参加はしたのですが全員同じスーツを着て素性も知らない面接官の前で色々話さなければいけない事が嫌で嫌でたまりませんでした。そのまま内定も貰わずに大学に通っていた所、思いがけず卒業できてしまったんです。
当時は新卒の方が就職活動に有利という事も知らなかったので、フリーターになってもそこそこの企業に就職できるだろうという甘い考えもあったし、まぁ何とかなるだろうと。でもやっぱり仕事が見つからなくて、フリーターでも食べていけなくなってしまったので島根の実家に帰ったんです。
まずはハローワークに行きました。仕事が全くなくて1件だけテレビゲームのハードを製作しているという怪しい会社を見つけて面接に行ったらその場で採用されました。凄く小さい会社で社員が社長と専務の2人しかいなかったので人手不足だったんですね。当たり前ですが2人ではハードは作れないので、実際の業務内容は小さい会社のビジネスソフトの受注、作成でした。
私はその会社で営業に携わり、神戸での支店の立ち上げにも関わりました。また経理がいなかったので経理も行いましたね。ただ会社のあまりのずさんな経営体制に嫌気がさしてイベント等の企画会社に転職をしました。
その会社は旅行雑誌の編集作業もやっていて、ライターの仕事に興味があった私は転職前に取引先として接点があったときからその作業をアルバイトとして紹介して頂いていたんですよ。そしてそのままその会社へ入社しました。でも入社後はライターとしての仕事は少なく、シンクタンク的な仕事やウェブ製作作業などが主でした。地方自治体の計画書の作成などはライターの仕事に通ずるものがあったんですが、田舎の地方自治体の方ってとっても話が遅いんです。だからもっとスピーディーに仕事ができる人たちとライターの仕事をしたいと思い、もう一度上京して仕事を探す事を決めました。
アルバイトをしながら1年ほど転職活動をしていました。アルバイトも宅配便のドライバーやガードマンをやっていたので経験した仕事は本当に多いですね(笑)。50社ほどの企業に履歴書を送りましたが、会っていただけたのは1社だけで、なんとかその出版社への入社が決まりました。
その会社は本社が岡山県にあり、主に求人雑誌の出版を行っていたのですが、都内に10店舗ほど店舗を構え、民間のハローワークのような事業を始めたんです。私はその営業が集めてきた求人情報を記事に起こして店舗のパソコンに載せる作業を担当していました。例えば都内にあるマクドナルド50店舗の記事を1晩で全部作成するなど骨の折れる作業も多くあり、夢と現実の違いからライターが嫌になったのかもしれません。
次第にパソコンや携帯電話が普及するようになると店舗の必要性がなくなったので、本社サイトを作る業務にシフトしていきました。基本的にサイトのコンテンツの作成などは雑誌の編集部が行っていたのですが、雑誌の情報をサイトにも掲載する為に加工しアップロードできる人間が必要だったので私がその作業を担当する事になりました。その作業をこなしていくうちに今後はライターよりもこういったウェブ製作の方が伸びるしお金にもなると思い再び転職して求人サイトの会社に入社しました。