「小さな欲求」を埋めていけば良い
株式会社meleap / 福田浩士
そうですね。IT技術を使って、身体を動かすことを僕たちは「ITスポーツ」と呼んでいます。これも身体拡張の延長線上です。今はリアルモンスターハンターですが、もちろんその次もあります。例えば、「空を飛ぶ」とかもやってみたいと思っています。それも、飛行機とかではなく、ピーターパンみたいな飛び方をしてみたい。自分だけのために作ろうと思えば、3年くらいで割と早くできると思うのですが、ビジネスとをして、価値を提供するのは時間がかかるだろうなと思います。
違いますね。僕は大学院を卒業後、株式会社リクルートに入社しました。昔から人と話すのが苦手で、それを克服したいという思いがあり、営業力が鍛えられる会社に入りたかったからです。その時には、起業をするのかどうかは、はっきりは決めていませんでした。ですが、元々ある企業や組織に自分は合わないとは思っていました。リクルートに入る時は「2年なら耐えられるかもしれない」という気持ちでいましたが、入ってみると予想以上に自分に合わなくて、結局1年半で辞めてしまいました。
大学の時に、友達を通して知り合った新木と一緒に起業しました。その時に二人に共通していたビジョンが「世界をより面白くしたい」ということでした。そこから、「ヒザがガクガク震えるほどの面白さを創造する」を会社のミッションに決めました。起業の軸としてあったのは、インタラクティブのコンテンツへの興味です。インタラクティブとは、ゲームのようにユーザーが何かを入力したら、その反応しとして何かが返ってくる、というやり取りのことを言います。そういうやり取りの中に、フィジカルな要素を組み込みたいと思いました。それで、ITスポーツに辿り着きました。そして去年の1月に「リアルモンスターハンター」を作ろうと思いました。色々アイディアがある中から一つを選んで他を諦めるというよりは、リソースなどを考慮して、より実現しやすいものを選ぶ。そして、一つのアイディアをやり遂げたら次に行けば良いと思います。
「妄想」ですね。イメージを膨らませて、ワクワクする。その後に、他人と話す。そうすることで、違う視点も出てきて、そのアイディアがブラッシュアップされます。
起業は企業に勤めるのと違って社内のルールなどに縛られません。だから、極端に言えば法律に触れない限り何をしても良いという自由があります。利益を出さなかったら潰れますけど、儲けないという選択肢も起業にはあります。場所も決められていません。日本でやる必要もないし、地球の外に出ても良いですしね。