起業家に必要なのは「積み上げ」の力。一橋大生の起業ストーリー
株式会社ジラフ / 代表取締役社長 麻生輝明
複数のベンチャー企業で事業企画、海外サービス調査などを担当した後、ジラフ社を創業。一橋大学商学部休学中。
株式会社ジラフ
http://jiraffe.co.jp/
買取価格が比較できるサービス「ヒカカク!」
http://hikakaku.com/
iPhoneの修理代の最安値が分かるサービス「最安修理ドットコム」
http://saiyasu-syuuri.com/
中学生の時、コミュニティサイトを立ち上げて運営したことがきっかけです。ユーザーと意見交換しながらサイトを作り上げていく中で、サービスを作ることの面白さを知りました。その当時は、ちょうど堀江貴文さんなどが出てきて、インターネットで会社を起こす起業家が増えてきた時代でした。ネットを通じてサービスを作ることで、会社を経営することができるのだと知り、「自分もやってみたい」と思うようになったんです。
一橋大学に入ったのは、経営学の勉強しようと思ったことが理由でした。中学の時に経営に興味を持った僕は、「大学で経営の勉強をしよう」と考えていました。しかし、勉強をしているうちに、「ただ本を読んだり授業を受けたりしているだけでは、経営の実体を掴むことはできない」と感じるようになりました。そして、実際に働いて「会社とは一体どういうものなのか」を知りたいと思い、インターンシップを始めました。
大学1年の時に経験したインターンですね。学生で事業を立ち上げられたり、運営を任せてもらえたりするなど、責任を持たせてもらえる会社でした。僕は、Web上の動画配信サイトを、事業リーダーとして運営させてもらいました。
そのサイトは、3年間やってきた事業を自分が受け持つ形でした。その為、自分が新しく何かをやろうと思っても、「過去にはこういう経緯があったから」という風に潰されてしまうことがありました。かといって、過去にどんな経緯があったのか、という風に、履歴が残っているものがない。例えいざ新しいことをやろうとしても「それは昔あったよ」と言われてしまえば、考える時間が無駄になってしまいます。そこで、過去にどんな動きや方針があったのかが分かるようにまとめたものを作りました。
また、「広がりすぎた事業を閉じていく」ということもしました。当時は、サイトの運営の他にもイベントを開催していたのですが、その為にはどうしても人手が必要になります。しかし、そこに人を割いてしまうと、核となるサービスの価値を高められない。だから、新しいことを増やすのではなくて、余分な事業を閉じていくということもやっていましたね。
株式会社ジラフが運営するサイト「ヒカカク!」では、中古買取の値段を店ごとに比較することができる。