「どこで」より「なにを」やるか
株式会社アプリボット 代表取締役社長 / 浮田光樹
インターンの大学生が起業家へ取材する!起業家インタビューのthe Entrepreneur(アントレプレナー)
株式会社アプリボット代表取締役社長
株式会社サイバーエージェント執行役員
1986年生まれ。中央大学理工学部電気電子情報通信工学科を卒業。
サイバーエージェントにエンジニアとして内定し、内定者時代には、子会社の株 式会社 アプリボットに創業メンバーとして参画、2011年4月にサイバーエージェ ント入社とともに、アプリボット取締役に就任、2014年4月に代表取締役社長に 就任(現任)、2014年10月にサイバーエージェント執行役員に就任。(現任)
現在はスマートフォン向けのゲームの開発を行なっています。以前は広告のメディアや受託の案件も行なっていましたが、創業当初から一貫して「世界を震撼させるようなサービスをつくる」という思いの下に事業を運営しています。
>>http://joker.applibot.co.jp/
>>http://grimoire.applibot.co.jp/preregister/grimoire_new/
以前行なっていた広告メディア事業は非常に業績が好調だったのですが、一方で、その事業の成長限界も感じている状況でした。
「どうしたらもっと会社を大きく成長させることができるのか」
そのようなことを考えていた時期に、伸びていたのがゲームアプリ市場でした。
現在のゲームアプリ市場はおよそ8,000億円あるのですが、当時からゲームアプリ市場には会社を成長させるための大きな魅力がありました。
また、ゲームであればヒット作次第では会社を飛躍的に成長させることができますし、「世界に通用するサービスをつくる」ためにはゲームが一番実現可能性が高いと判断しました。そういった理由があり、ゲーム市場への参入を決意しました。
ゲームというのは言葉が通じなくても、少しプレイしただけでルールが分かりますし、ゲームの価値観は世界共通である部分も多いです。ゲームは世界進出しやすい業界と言えるため、弊社の理念を実現するには絶好の業界でした。
「現地に行って、現地の文化に触れてみないと世界にヒットするサービスは作れないのでは?」という考え方を持っている人が多いのですが、ゲームに限って言えばそうでもないです。
日本のコンシューマーゲームも以前から日本にとどまらない世界的な大ヒット作を輩出している実績がありますし、ゲームに関して言えば日本でヒットした作品がそのまま世界で通用する可能性は十分にあります。弊社も初めから世界を意識したゲーム作りをするというよりは、まずは日本でヒットしそうなサービス作りを心がけています。
私は大学時代ずっとロボットの研究をしていました。もともとロボットの分野に関わった仕事をしたいと思っていたのですが、当時はロボットの会社としてうまく成立をしている会社はほとんどありませんでした。実はそのころから起業も志してはいたのですが、大好きなロボット事業で起業してもそういった状況もあり資金も集まりそうになかったので、今はタイミングではないと思い、ロボット関係の仕事は一度諦めました。
そうした中でロボットの他にも好きだった分野がインターネットであったこともあり、自然とIT関連の会社を中心とした就職活動を行うようになりました。
将来的にはやはり起業したいという想いがあったので、サイバーエージェントのような若い社員が活躍する会社はとても魅力的に映りました。
「IT系の会社」で「若い人材が活躍している」という2点がポイントになって、サイバーエージェントにエンジニアとして入社しました。
入社した決め手は一番最初に内定を貰えたのがサイバーエージェントだったからですね。(笑)
とにかく早く社会に出たいという気持ちが強かったので、内定を貰った後はすぐに内定者バイトとして仕事をさせてもらいました。そして内定者バイト中にアプリボットの立ち上げから携わらせてもらい、入社後すぐに取締役として経営に携わることができました。そして現在は、アプリボットの社長をしています。起業と同様に会社の立ち上げから経験することができ社長として会社経営にも携われていることを考えると、サイバーエージェントを選んで良かったと思っています。