演じる力
有限会社ミライズ / 営業シナリオライター / 片岡隆太
最初にお話しましたが、僕は人見知りがありまして。自分で言うのも何ですが、おっとりしているといいますか・・・。僕は覚えていなのですが、小学校1年生の家庭訪問で母が先生から、「隆太くんは、クラスでもグズの三羽烏です。」と言われたらしいんですね。確かに、当時の写真なんかを見てみますと、1人だけ見てる方向が違うというか(笑)。このままではいけないと思ったのでしょうね。僕に野球を習わせ始めたんです。僕は、1人で沢蟹を取ったりとか、エビを捕まえたりとか、そんなことのほうが好きでしたので、最初のころは、嫌で嫌で。最初の練習の日は、嫌すぎて高熱を出して休みました(笑)。中学になり、「もう野球しない。」と思って、生物観察部に入ろうと思ったところ、母親が、「イカン!」と。そして野球部にまた入って・・・。結局、母親が根気強く応援してくれて、大学卒業まで野球を続けました。気がついてみると、受験勉強もあまりすることなく、野球一筋になっちゃいました。
どんな学生かっていうと普通ですよ。アントレプレナーのインタビューに出られている皆さんのように、意識高い系ではありません(笑)間違いなく、普通です。 ですから、起業するということは、考えたこともなかったです。普通に就職する道しかないと思っていました。
僕の場合は、1冊の本です。本田健さんの「大好きなことをしてお金持ちになる」という本でした。当時の僕は、本を読む習慣がなかったのですが、奥さんが本を読むのが大好きで。結婚して初めて図書館に連れて行かれたのですが、読める本が無くてね・・・。図書館を散歩していました(笑)散歩もそろそろ疲れたなぁ、と持っていた時にたまたま手にとったんです。1ページ目を見開くと背表紙に、チェックシートが付いていました。1問目が、「今やっている仕事は、心から好きなことでなない」2問目が、「このまま今の仕事を続けても、バラ色の未来は無い」ですよ。バッチリ該当していたので、パラパラめくってみると面白い。奥さんにも薦めたら、2人でハマったんです。本の最後のページに、読者プレゼントでミニレクチャーCDと小冊子の無料プレゼントがあって、早速応募すると、送られてきた小冊子の中にお金の通信教育の割引企画があって、受講特典で本田さんのセミナーが1回無料で受講できてね。1年後に長野県に行ってセミナーを受講しました。そこで学んだ人達との出会いが本当に大きかったです。長野駅の改札口で「またな〜!!また会おうね〜。」と別れたことは、今でも鮮明に覚えています。
このセミナーでワークをした学生が数年後、素晴らしいデザイナーとなっていて、再会後、僕の名刺やホームページのデザインをしてくれたり、僕らしいブランディングのアドバイスをしてくれる友人との出会いも、セミナーで出会った人からの紹介です。源泉はこの1冊の本からです。もちろん、読書の習慣もできました。
このメッセージを見ている人たちは、学生が多いのでしょう??とすると、本当にワクワクします。まずは何よりも、思いっきり楽しむことですね。 人生は選択の連続です。「どちらが正しい?」ではなくて、「どうすればこの道で輝けるか?」で悩んでほしいと思います。楽しんで、輝いている姿は美しいじゃないですか。 僕も、野球を続けたことが、いいことだったか、悪かったことかなんて判りません。
生物観察部に入部していた方が良かったかどうかなんて判りませんし、考えても無駄なこと。このインタビュー企画をいただいた時に、僕自身学生時代に戻ったら、何をするだろうな?と考えました。そうすると、楽しかったことや誇らしかったことと同時に、恥ずか しかった思い出とか、後悔する思い出とかを思い出すんですよ。
でも、不思議と「戻りたいなぁ、」とか「やり直したい」とは思わないです。今という未来を得るためのかけがえの無い過去ですもんね。 起業した方がいいとか、就職した方がいいとか、本当にどっちでもいいと思います。無責任ですが、ほんとにフラットです。
人生の分かれ道がきたときに、「どちらにいっても正しい。」と思えるかどうかだと思います。その道で一生懸命にすれば、また分かれ道がきますから。 一生懸命に継続した人にしか成功はないですし、続けられたらそれが天職だと思います。そして大切な一言を。決断を、「お金と結び付けすぎない方がいい。」とは思います。
起業を選択されても、会社員を選択されても、自分の「想い」を人に伝える場面が増えてくると思います。そんなときに、自分の言葉を用意しておくことは必須です。 そんな素敵な言葉を紡ぐために、まず「書く」ことをしてみてください。
最初から、見る人を魅了するようなキャッチコピーが書けなくてもいいんです。そんな人は僕と同じように、自分の選んだ商品やサービスのすべてを網羅しているような、営業台本を、説明書を作るような感覚で作成してみてください。それを短いセンテンスにまとめたものが、魅力的な1行になるかもしれませんし、書いているうちに「静か〜な、情熱がこみあげてくるときがあるはずです。」そうすればゴールはすぐそこです。 皆さんの素敵な想いが、たくさんの方に届きますように!!