こっそり学ぶ、学び舎ガイド
有限会社Raushia / 星野 就一
「『100-1=0』たった一つのミスやクレームで、その仕事が全て台無しになることがあります。いくら頑張って働いても、詰めが甘かったために全てが台無しになることがあるんです。」そう語るのは、有限会社Raushia代表取締役の星野就一さんです。
「今行っているビジネスは育児を通じて気付くことができました。」と星野さんは言います。
そんな星野さんが語る、育児生活から生まれたビジネスとは・・・?
学生時代は遊んでばかりいました。大学の頃はサークルとアルバイトを中心の生活です。アルバイトは厨房業務やカラオケボックスの機材搬入、それからホテルでアルバイトをしていました。また、サークルはテニスサークルに所属していました。部員が200人もいる大きなサークルです。当初は軽い気持ちで入部しましたが、やるからにはトップを目指そうと必死になり、2年の頃には会長という位置づけまで上がりました。
また、 ホテルでのアルバイトでは、トップにのし上がるための経験として、とても良い思い出です。
ホテルのアルバイトでは黒服といういわゆる支配人がいます。その下で働くアルバイトは、毎回新しい顔ぶれが集まるような入れ替わりの激しいバイトでした。アルバイトの学生達は黒服の方から色々指示を出され、その指示し従って動く訳です。その時私が思ったのは、私が指示されたことを仲介し、他のアルバイトに指示をして動かすという方法です。
アルバイトでありながら指示を振る側に回り、仕事ができる人というイメージを確立し、地位を上げていきました。
そうですね(笑)。専攻としては、工業経営学部に所属し、情報処理と生産管理ということ分野を学んでいました。
情報処理はプログラミング、生産管理は工場の生産ラインの中で、効率や生産性を管理するための知識を学びます。
大学生活の勉強で得た物は、今勉強していることは自分には合わないと気づいたことくらいです(笑)。
もし、私が学生時代に戻れたとすれば、起業すると思います。
エネルギーを一番持っているのが学生時代ですし、そのパワーを持って挑戦し、失敗して倒れても良いと思います。倒れたとしても、また立ち上がって挑戦することができる、そのような力を学生時代は持っていると思います。 学生は背負っているものは 何もありませんし、お金も無い、それが逆に強みにもなります。
お金が無いからアイディア勝負するしかなくなり、面白いことに挑戦できます。
学業はあまり楽しくありませんでした。しかし、要領良くこなしていたので成績は上位でした。卒業後は推薦で就職し、入社当時はデータベース管理等の業務を行っていました。苦手な分野ながら、そこでネットワークとデータベースにかなり強くなれたと思います。そして、当時はまだ全く普及していなかったインターネット。私が最初にインターネットに触れたのは、先輩社員の方からアメリカのホワイトハウスのHPです。HPを見た瞬間は全く意味がわからなく、必要性もわからない状態でした。
しかし、なんとなくインターネットのことが頭から離れず、仕事の時間中に独学でインターネットについて学び、Webサーバーの立ち上げ等も勝手に行っていました(笑)。
はい。当時は夢中になって、英語の説明書を読みました。
その後、インターネットというツールが注目され、会社でもネット系の新規事業を立ち上げるとなった時に、独学が実り新規事業のメンバーに抜擢され、各地を回るようになりました。ネットワークとデータベースを扱えるということで引っぱりダコとなりましたね。