葬儀から始まるライフメディアを構築する
株式会社みんれび 代表取締役 /芦沢雅治
インターンの大学生が起業家へ取材する!起業家インタビューのthe Entrepreneur(アントレプレナー)
1985年、岐阜県恵那市生まれ。高校卒業すぐに、カナダへの語学留学後、アメリカの大学を中退し起業。2009年、株式会社みんれびを創業し、不透明な葬儀業界をWEBで変えるためにポータルサイト、独自ブランド、お坊さんの手配、仏壇、墓石、海洋散骨、宇宙葬など幅広いサービスを展開。
現在は葬祭関係のビジネスに特化した情報サイト事業をおこなっています。 今期で7期目になるのですが、「みんれび」という社名は「みんなのレビュー」という意味を込めて名付けたものであり、「歯科レビ」、「占いレビ」など様々なジャンルのサイトを個別に運用していました。
その中でも、特に葬祭領域サイトである「葬儀レビ」のアクセス数が劇的に伸びたことで、今では弊社の主要事業にまでなりました。「葬儀レビ」は全国の葬儀社様を紹介するサイトになっており、優良な葬儀社様と提携させて頂いております。また、社内にコールセンターを設けることで24時間体制の対応しています。
今ではお客様から葬儀に関する様々な要望を頂くようになり、お客様のニーズに応えた弊社オリジナルのサービス提供もしております。
加えて葬儀が終わった後には、「お寺」「仏壇」「位牌」「お墓」「供養」等の手配も必要になります。現在これらの領域にも力を入れて取り組んでおります。
要因は主に2つです。競合が少なかったという点と、葬儀について悩みを抱えている人が多かったという点です。葬儀は「人の死」を扱う特殊な業界ですし、人生で喪主を経験する機会も普通はそう多くはないはずです。そのため、葬儀に関する詳しい知識を持たない人が実はたくさんいる状況だったのです。しかも葬儀はいつ必要になるか分かりませんから、いざという時に「どうしたら良いのか分からない」と困ってしまう人も多いのです。私たちの「葬儀レビ」では、そうした「いざという時の困った」にすぐに対応させて頂けるため、とてもご好評頂いております。
お葬式・終活の総合支援サイト「葬儀レビ」
個人事業としては充分過ぎるほどの収入をアフィリエイトで得ていました。そのため、法人化して「社会的に役立つ大きな事業」を立ち上げようと思ったのです。もともとアフィリエイトでの稼ぎを元手に社会事業を行いたいと考えていました。
幼少の頃から日本という国が恵まれている一方で、世界には飢餓で亡くなっている人も多くいるという事実に「違和感」を感じていました。貧しい人や困っている人たちに対して「貢献できる何か」をしたいとずっと考えていたんです。少しでも誰かの貢献になればと思い、NPO法人を立ち上げたこともありました。しかしNPOを運営して痛感したことがあります。それは「慈善事業を行うにしても収益化が図れないと、事業継続は困難」ということです。世の中を変えるようなインパクトのある何かを行うには、ビジネスとして会社を作って事業を行うのが一番良いと考えるようになりました。
将来ソーシャルワーカーとして事業を行いたい人は、収益化できるカタチで事業を行う方法を真剣に考えたほうが良いです。