世界はアジア中心へ
オフィスリングシステム株式会社 / 弓山桂司
僕の学生時代というのは、他の学生の方にはまったく参考にならないかもしれませんね。参考にならないと言いますか、特質なんです。両親が商売人なので両親の仕事を幼い頃から手伝っていましたし、「大学に行きたければ、自分で稼いだお金で行け」ということを高校時代から言われていたのですが、当時から得意だった英語をもっと学びたいという思いで大阪外国語大学に自費で入学し通っていました。大学の学費も自費で貯めて通っていました事と母親は大学1年次に病で亡くなり、どうしても自分でやるしかないという環境にあったんです。基本的には、家の手伝いをしながら、アルバイトもしながら、大学の勉強もしなくてはいけない大学生活を過ごしていました。
その時その時で一生懸命やるという事が身についたということですかね。周りの学生さんとは違った環境の為、目標を高く持つということが自然とできていたのかもしれませんが。アルバイト、手伝い、勉強その時その時をとにかく一生懸命やることができました。
これはたくさんありますね。外語大だったので大学時代にオーラルコミュニケーションばかりやっていたのですが、ファイナンスやアカウティングの勉強をできなく、当時は英語だけ勉強しておけば大丈夫だと思っていたのですが、今振り返ると、いわゆる経営を学ぶべきだったと思います。
私が大学生の時に留学をして帰ってきたころ、周りの人よりは一浪と留学で2年遅れてしまいました。当時関西でいわゆる大企業という会社に、カッコイイから入りたいと思いました。ダメな典型ですね(笑)英会話力を評価されて、何とか滑り込みでシャープに入社することができたんです。そこで、24歳で入社して、まず感じたのはイメージと全く違うということでした。1週間にして、30歳、40歳、50歳の自分が思い浮かんでしまったんです。やはり商売人の子供として生まれているということもあるかもしれませんが、階級社会があまり自分には合わないとすぐに思いました。ただ、その中で英語力を買われ、アメリカ担当として選抜されて、若手に思い切りやらせるシャープの文化には今でも感謝しております。3年目になって私の叔父が貿易商社を設立するということで、27歳で取締役として創業メンバーに入ることになりました。それが最初の起業へのキッカケでした。