「負」と「海外」から見えた ”空き”スペース
株式会社スペースマーケット / 代表取締役社長 重松大輔
1976年千葉県生まれ。千葉東高校、早稲田大学法学部卒。
2000年、東日本電信電話(株)入社。主に法人営業企画、プロモーション等を担当。2006年、(株)フォトクリエイトに参画。一貫して新規事業、広報、採用に従事。国内外企業とのアライアンス実績多数。2013年7月、同社にて東証マザーズ上場を経験。 2014年1月、(株)スペースマーケットを創業。2016年1月、シェアリングエコノミーの普及と業界の健全な発展を目指すシェアリングエコノミー協会を設立し代表理事(現在、理事)に就任。
前職のスタートアップでの経験がきっかけです。
30歳のときにスタートアップ(株式会社フォトクリエイト)にジョインして、37歳のタイミングで東証マザーズに上場しました。そこで、企業の一通りの成長をみることができたので、 自分自身も何かできるのではないかないかと思い、スペースマーケットを起業しました。
ひとつは、やはり自分が日頃感じる「負」です。
例えば、『これ「不便」だな』とか『「不条理」だな』とか、日々の「不満」を書き出してアイデアの種を貯めていました。
あとは、 既に海外でローンチしていて一定の成功を収めているのに、日本ではまだ存在しないサービスをよく探していました。アメリカのスタートアップが登壇するイベントやピッチコンテストに参加したり、資料をチェックしたり。そのとき既に、AirbnbやUberなど、CtoCのマーケットプレイスのサービスがたくさん出てきていたので、この領域は日本でも絶対来るし、空いているなと確信していました。
そうですね。Airbnbはかなりウォッチしていて、どういった風に立ち上げたのかは、とても参考にしていました。
例えば、相互レビューの仕組みや写真の撮り方は、Airbnbから取り入れています。当初、全然借り手がつかなかったけれど、一眼で綺麗な写真を撮って掲載するようにしたら、 利用が増えたっていう話があり、自社のサービスに活きる部分はかなり参考にしていました。
Airbnbが宿泊なのに対して、スペースマーケットでは時間貸しをしている点です。日本って法律を変えるのが難しい国なんですけど、時間貸しに関する法律の規制がなかったので、ホワイトスペースを狙ったっていうのはありますね。